AIイラストの見分け方:1つの特徴だけで決めない
指や文字の違和感だけでAI絵を断定するのは難しくなっています。表示ラベル、来歴情報、メタデータ、画像の中身、判定ツールを順番に見ます。
AIイラストの見分け方:1つの特徴だけで決めない?
指や文字の違和感だけでAI絵を断定するのは難しくなっています。 表示ラベル、来歴情報、 メタデータ 、画像の中身、判定ツールを順番に見ます。
C2PA: Coalition for Content Provenance and Authenticity; C2PA specification 2.4
最終更新
投稿サービスの表示ラベル、ファイルに残る来歴情報、メタデータ、画面の中身、判定ツールの順に見ます。新しい生成モデルは目視上の違和感が少なく、人が描いた作品にも崩しや省略があります。ひとつの特徴だけで決めない方が現実的です。
最初に見る:投稿サービスのAI生成ラベル
イラスト投稿サービスには、投稿者がAI生成作品かどうかを設定できる仕組みがあります。たとえばpixivは、制作過程のすべて、またはほとんどをAIが担った作品を「AI生成作品」と定義し、投稿時にAI生成作品設定を用意しています。公式説明はpixivヘルプで確認できます。
ただし、ラベルがないことは「人が描いた証明」ではありません。投稿者の設定、再投稿、スクリーンショット、別サービスからの転載などで、元の情報が引き継がれないことがあります。
次に見る:C2PAやContent Credentialsなどの来歴情報
画像に来歴情報が残っていれば、作成・編集の履歴を確認できる場合があります。C2PA / Content Credentialsのような仕組みは、見た目を推測するのではなく、ファイルに残る署名や来歴情報を見るための手掛かりです。
一方で、スクリーンショット、再圧縮、画像編集、SNSでの再処理などで来歴情報が失われることがあります。見つかった信号は証拠になりますが、見つからないこと自体は非AIの証明になりません。
目視で見るなら「単発のミス」より整合性
昔は「指の本数」だけでAI画像を見分ける説明がよく使われましたが、今はそれだけでは弱い手掛かりです。見るなら、一枚の中で情報が一貫しているかを確認します。
- 文字:看板、パッケージ、服のロゴなどが途中で崩れていないか。
- 反復:アクセサリー、模様、窓、背景人物などが不自然に増減していないか。
- 形:眼鏡、耳飾り、武器、指、髪、服の縁が途中で融合していないか。
- 光と反射:光源と影、鏡面反射、ガラス越しの像が矛盾していないか。
- 連続性:シリーズ画像で同じキャラクターの衣装や小物が理由なく変化していないか。
これらはあくまで「確認する場所」です。人の作画でも省略やミスはありますし、AI生成画像でも整合した結果は普通に出ます。
AIイラスト判定ツールは「補助証拠」として使う
AI画像チェッカーや分類モデルは、画像の特徴から確率やラベルを返します。便利ですが、モデル、画像サイズ、圧縮、加工、作風によって結果が変わります。1回のスコアだけで作者や制作過程を断定しない方が安全です。
特にイラストは、写真とは分布が違います。アニメ塗り、厚塗り、3Dレンダー、強いフィルターなどが混ざるため、「AIらしさ」を検出する分類器にも誤判定の余地があります。
pixivやSNSでAI絵か確認したいときの順番
- 投稿にAI生成ラベルや作者の説明があるか見る。
- 元画像を取得できるなら、C2PAなどの来歴情報やメタデータを確認する。
- 文字・反射・背景・小物など、画像内の整合性を見る。
- 必要なら複数の判定手段を使い、結果が一致するか見る。
- 証拠が弱い場合は「不明」のままにする。
スクショ画像はさらに判定しにくい
スクリーンショットになると、元ファイルのメタデータや来歴情報が引き継がれないことがあります。画像だけ残っている場合は、元投稿や作者の説明を探す方が情報量が増えます。C2PAやSynthIDを含む一般的なAI画像確認の考え方はAI生成画像の見分け方でも詳しくまとめています。
よくある質問
AIイラストチェッカーで「AI」と出たら確定ですか?
確定ではありません。検出器は補助材料です。元画像の来歴、投稿時のラベル、作者の説明など、別の情報と合わせて判断してください。
pixivでAI生成表示がなければ手描きですか?
表示がないことだけでは断定できません。pixivにはAI生成作品設定がありますが、設定は投稿者が行います。また、転載やスクリーンショットでは元投稿の表示を確認できない場合があります。
指や文字がきれいならAIではない?
そうとは限りません。生成モデルの性能は上がっており、昔よく見られた崩れが出ない画像もあります。逆に人の作品にもデフォルメや作画ミスがあります。