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CreatorPrivacyKit

XMPファイルとは?

RAWのフォルダをコピーしたら、DSC_0512.NEFごとにDSC_0512.xmpが並んでいた。重複でもウイルスでもありません。現像ソフトが元ファイルに書き込まなかった情報の置き場所です。

確認日:2026年10月22日

XMPファイルとは?

XMPファイル(.xmp)はRAW写真の隣に作られるXMLのサイドカーで、Lightroomの現像設定、星、キーワード、ときにGPSを記録します。メモ帳で開け、削除しても写真は壊れません。

最終更新

.xmpファイルができる理由

RAW(.NEF、.CR3、.ARW、.RAFなど)はメーカー独自の形式です。Adobeによれば、Lightroom Classicはこうしたファイルの破損を避けるためXMPを元ファイルに書かず、別のサイドカーファイルに保存します。JPEG・TIFF・PSD・DNGではファイル内にXMPを書き込みます(Adobe:Lightroom Classicのメタデータの基本)。

XMP仕様パート3(2020年1月)は、外部のXMPを探すなら同じディレクトリで、本体と同じ名前に拡張子 .xmp を付けたファイルを見よ、と書いています。これをサイドカーXMPファイルと呼びます(パート3のPDF)。LightroomとCamera Rawは DSC_0512.NEF の横に DSC_0512.xmp を置きます。darktableは元の拡張子を残した IMG_0001.CR3.xmp を書き、読み込み時にはLightroom式の名前も見ます。結び付くのは名前だけなので、現像ソフトの外で片方だけ変えるとペアが外れます。

XMPを書くソフト

現行のマニュアルか、こちらで実行したコマンドに結び付けられる四つです。表に無いソフトがXMPを書かない、という意味ではありません。このページでは断言しない、というだけです。

ソフトXMPの置き場所ドキュメントの記述
Lightroom Classic独自RAWの横の .xmp。JPEG、TIFF、PSD、DNGはファイルの中。Adobeは、破損を避けるため独自RAWにはXMPを書き込まない、としています(Lightroomのメタデータ)。変更を自動的にXMPに書き込むがオンのときか、メタデータをファイルに保存したときにサイドカーができます。そうでなければ .lrcat カタログだけです。15.0(2025年10月)以降、重い編集は別の .acr にも入ります(XMPとACR)。
Adobe Camera RawCamera Rawデータベースか .xmp サイドカー。環境設定で選びます。DNGの設定はDNG内。サイドカーを選んだ場合はそちら。Adobe:サイドカーは同じフォルダ、同じベース名、拡張子 .xmp で、IPTCも持てます。データベースに置いているなら Export Settings to XMP で書き出せます(Camera Rawの保存先)。
darktableIMG_0001.CR3.xmp のように元の拡張子を残したサイドカーと、ライブラリのデータベース。5.6マニュアル:メタデータ、タグ、編集履歴の全体がサイドカーに入り、環境設定 → storage で止めない限り初回読み込みでXMPが作られます(サイドカー)。Lightroomの basename.xmp は読みますが、書くときは自分の名前です(他アプリのサイドカー)。
ExifTool 13.55指定した .xmp、または対応形式の内部XMP。下の一覧はこの版で書いて読み戻したものです。タグ一覧が、出てきたグループを説明しています。XMP-exif、XMP-dc、XMP-tiff、XMP-xmp、XMP-xmpMM、XMP-crs、XMP-iptcCore(ExifToolのXMPタグ)。

.xmpを開く:ExifToolの実測

中身はXMLです。テキストエディタかブラウザでパケットを見られます。項目ごとに出すなら ExifTool。2026年10月22日、ExifTool 13.55でサイドカーを書きました。カメラのファイルではありません。読み戻しは exiftool -a -G1 -s DSC_0512.xmp です。

[File]          FileType                        : XMP
[File]          FileTypeExtension               : xmp
[File]          MIMEType                        : application/rdf+xml
[XMP-x]         XMPToolkit                      : Image::ExifTool 13.55
[XMP-iptcCore]  CreatorWorkEmail                : lab@example.com
[XMP-crs]       Exposure2012                    : 0.35
[XMP-dc]        Creator                         : CreatorPrivacyKit lab
[XMP-dc]        Rights                          : Lab sample, not a real copyright notice
[XMP-dc]        Subject                         : sidecar-test
[XMP-exif]      GPSAltitude                     : 12 m
[XMP-exif]      GPSLatitude                     : 10 deg 30' 0.00" N
[XMP-exif]      GPSLongitude                    : 20 deg 15' 0.00" E
[XMP-tiff]      Make                            : LabMake
[XMP-tiff]      Model                           : LabModel
[XMP-xmp]       CreatorTool                     : ExifTool 13.55
[XMP-xmp]       Rating                          : 3
[XMP-xmpMM]     HistoryAction                   : saved
[XMP-xmpMM]     HistorySoftwareAgent            : ExifTool 13.55
[XMP-xmpMM]     HistoryWhen                     : 2026:10:22 12:00:00+08:00
[Composite]     GPSLatitudeRef                  : North
[Composite]     GPSLongitudeRef                 : East
[Composite]     GPSPosition                     : 10 deg 30' 0.00" N, 20 deg 15' 0.00" E

座標は渡した値です(-XMP-exif:GPSLatitude=10.5 と -XMP-exif:GPSLongitude=20.25)。写真から読んだものではありません。ExifToolは度分秒に半球を同じ値へ入れ、仕事用メールは Iptc4xmpCore:CiEmailWork として保存しました。ファイルサイズと時刻の行は実験機のものなので省きました。サイドカーに画素はないので、開いても画像は出ません。

XMPファイルは削除してもいい?

写真そのものは壊れません。何を失うかは、同じ情報がほかにも残っているかで決まります。

  • Lightroom Classic:主な置き場はカタログです。.lrcatを残していれば、サイドカーを消しても現像設定は普通そのままです。別のソフトや、カタログのないPCではRAWが未現像に見えます。
  • Camera Rawでサイドカー保存にしている場合:環境設定が sidecar .xmp なら、そのファイルが現像の記録です。消すとRAWはその設定なしで開きます。データベース側に置いているなら、.xmpが唯一のコピーとは限りません。
  • darktable:編集履歴はライブラリのデータベースにもあります。別のPCへ移すとき、読み込み直すときに履歴を運ぶのが.xmpです。
  • 人に渡すとき:画像だけでよければ.xmpは外してください。現像設定も渡すなら同梱で構いませんが、次の節を先に読んでください。

XMPファイルから分かること

サイドカーはRAWと一緒にzipされやすく、送ったことに気づきにくいファイルです。Adobeの名前空間の説明では、一つのXMPパケットの中でプロパティは欠けていてよい、とされています。相手のファイルに項目がないのは、そのとき書かれなかっただけで、仕様が禁じているわけではありません(XMPの名前空間)。下の表は実験ファイルに実際にあった項目で、意味は仕様かExifToolのタグ一覧から引いています。

漏れうるもの一覧での名前その名前の出所
アプリがGPSをサイドカーへコピーしていれば、撮影場所XMP-exif GPSLatitude、GPSLongitude、GPSAltitudeexif名前空間(http://ns.adobe.com/exif/1.0/)に書かれます。実験ファイルは 10.5 / 20.25 / 12 m。写真から読んだ値ではありません。
誰が、いつ手を入れたかXMP-xmpMM HistoryAction、HistorySoftwareAgent、HistoryWhenAdobe:xmpMM:Historyは上位の操作を並べたリストで、アプリケーションが所有します(XMP Media Management)。実験では saved、ExifTool 13.55、2026-10-22 12:00 +08:00 でした。
最初に触ったツールと星の数XMP-xmp CreatorTool、RatingAdobe:xmp:CreatorToolは「リソースを作成したと分かっている最初のツールの名前」です(XMP基本名前空間)。
作成者名、権利の文言、キーワードXMP-dc Creator、Rights、SubjectAdobeがよく使う部分集合として挙げているダブリン・コアです(名前空間の概要)。
仕事用メールXMP-iptcCore CreatorWorkEmailExifToolは Iptc4xmpCore:CiEmailWork として保存しました。実験値は lab@example.com です。
コピーされたカメラのメーカーと機種XMP-tiff Make、Model行が出るように LabMake と LabModel を入れました。実際のサイドカーはカメラの値を写すことがあります。
現像スライダーの一つXMP-crs Exposure2012名前空間 http://ns.adobe.com/camera-raw-settings/1.0/。ExifToolがファイルへ書きました。実験値は 0.35 です。
RAWフォルダをまとめて顧客に送る、共有ドライブへ上げる、「RAW+XMP」プリセットを公開する。書き出したJPEGをきれいにしてあっても、場所とメールはこのファイルに残ったまま渡ることがあります。

共有前にXMPを消す方法

サイドカー:いちばん簡単なのは送らないことです。同じ実験ファイルに続けて exiftool -overwrite_original '-XMP-exif:GPS*=' DSC_0512.xmp を実行しました。ExifTool 13.55がファイルを更新し、もう一度 exiftool -a -G1 -s DSC_0512.xmp を掛けると XMP-exif の行は出ていませんでした。作成者、権利の文言、キーワード、メール、Exposure2012、メーカー、機種、CreatorTool、レーティング、Historyの三つはそのまま残っています。アスタリスクは引用符で囲んでください。囲まないとシェルがファイル名のパターンとして展開します。Lightroomのメタデータパネルでもフィールドは消せます。どちらの方法でも、消したあとにファイルを読み直してください。

書き出したJPEG/PNG/WebP:書き出し画像には、XMPがファイルの中に入っていることがよくあります。CreatorPrivacyKitのメタデータ削除ツールで残っている情報を確認し、ブラウザの中できれいなコピーを作れます。ファイルはアップロードされません。対象は書き出した静止画で、RAWや.xmpサイドカーそのものは扱いません。画像の中のXMPとGPSメタデータも参照してください。

BIOSのメモリXMPとは別物

BIOSやメモリ設定のXMPを探していたなら、それはメモリのオーバークロック用、IntelのExtreme Memory Profileです。写真ファイルとは別の話です(Intel:XMPとは)。

参考資料

よくある質問

XMPファイルとは何ですか?
写真(主にRAW)の隣に保存されるXMLテキストのサイドカーで、現像設定、レーティング、キーワード、著作権、ときにGPSをAdobe Extensible Metadata Platform(ISO 16684-1)形式で記録します。
XMPファイルは削除しても大丈夫?
写真は壊れません。Lightroom Classicなら通常カタログに設定が残ります。Camera Rawでは、環境設定がサイドカーのときだけ .xmp が記録です。データベースに置いているなら、サイドカーを消してもそちらは残ります。
XMPファイルは何で開けますか?
XMLなのでテキストエディタやブラウザで開けます。ExifToolは項目を1行ずつ出します。画像は入っていません。
XMPファイルに撮影場所は入りますか?
入ることがあります。XMPには独自のGPSフィールドがあり、ソフトがカメラの座標をコピーする場合もあります。共有前にGPSLatitudeを検索してください。
写真のXMPとBIOSのXMPは同じ?
違います。BIOSのXMPはIntelのメモリ用Extreme Memory Profile、写真のXMPはAdobeのExtensible Metadata Platformです。

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